教室ブログ
【開催レポート】砥部焼ブランド白青コラボ企画 〜モノの付加価値はどうやってつけられるだろう〜
夏休みもあっという間に終わり、2学期が始まりますね〜。
こんにちは!はなみずき教室長しげぴここと重松です!
8月30日(火)、普段テックプログレスでデジタルなものづくりを学んでいる小学生を対象に、愛媛県の伝統工芸品である「砥部焼」の見学、体験、ならびにワークショップを実施いたしました!
実施の背景
3Dプリンターの出現やテクノロジーの発達により、小学生でも容易に、画一的な製品を安価に作ることができる時代になりました。
実際、テックプログレスに通学している子ども達は、日常的にパソコンでゲームを作ったり、3Dプリンターを使ってフィギュアを作ったりと、知らず知らずのうちにそうした技術の恩恵を受けているのではないでしょうか。
一方で、職人が昔ながらの工法を引き継ぎ、ひとつひとつ手作業で作る伝統工芸品はいまだに廃れることなく、人々に親しまれています。
ジャンルの違いこそあれど、小学生が伝統工芸の職人から、ものづくりの姿勢を学ぶことはいい刺激になるのではないでしょうか。
テーマ:『モノの付加価値』はどうやってつくのだろう?
今回、伝統的なものづくりに触れるなかで、子供たちに感じてもらいたかったのは
『モノの価値』です。
機械に頼らず、ひとつひとつを手作業で行うことによって、どんな魅力が生まれているのか? また、そうして作られた作品をどのように消費者に伝えていくことで、より価値の高いものへと進化させるのだろうか?
砥部焼ブランド白青さま、砥部焼観光センター炎の里さまにご協力いただき、工房見学・実際の砥部焼作り体験・ワークショップを通して、小学生にはちょっと難しい(!?)付加価値について考えました!
職人が生み出す熟練の技は圧巻!
まずはじめに職人さんが作業をしている工房の見学を行いました。
(写真左:ろくろで成型をする様子)
(写真右:削り仕上げをする様子)
職人の手がそっと加わった瞬間に美しい姿へと形を変えるその様子を子供たちも固唾をのんで見つめていました。
職人さんのお話では、その日の気温や湿度などによって、コンマ数ミリ、コンマ数秒の調整を行う必要があり、それらは10年、20年の鍛錬が必要とのことで、実に奥深い世界を体感しました。
手で思い通りの形を作るのは難しい!!
次は「手びねり」と呼ばれる、ろくろを使用せずテーブルの上で粘土を手でこねて形を作る体験と、砥部焼ブランド白青のくらわんか碗に絵付け体験を行いました。
手びねり体験では、簡単にレクチャーを受けたあと、「おれはコップを作る!」「いや、おれはポケモンを作る(!?)」とそれぞれ思い思いの作品を作っていました。
絵付け体験では、下書きもせず、何のためらいもなしに筆をガンガン描き進める様子は、子どもの思い切りの良さを感じました。(笑)
(写真左:手びねり体験の様子)
(写真右:絵付け体験の様子)
完成後、子供たちはとても満足している様子でしたが、一方で失敗が許されない手作業の難しさも感じることができたのではないでしょうか。
職人のお話を聞いて、自分なりの考えを発表!
手びねり、絵付け体験が終わり、やりきった感MAXの子どもたちですが(笑)、最後はワークショップ!
まずはじめに職人さんから、砥部焼の歴史・特徴などについてお話いただいた後、子どもたちからの「この工房には何人の職人さんがいるの?」「一人前の職人になるにはどれくらい時間がかかる?」といった質問にお答えいただきました。
次に、白青の植木さまより『モノのブランド化』をテーマにお話いただきました。
ポケモン、コンビニ、ファーストフードから安倍マリオまで身近にある様々な例を持ち出し、「◯◯というとコレだよね!」といかに人々に認知してもらうか、という視点で小学生にもわかりやすくブランド化についてお話いただきました。
そしてイベントの最後には、「手作りが生み出す価値とは…」「ブランドとは…」と一日を通してそれぞれが感じた答えを発表しました!
どれだけ子どもたちが伝統・職人技やブランドについて理解できたか(??)ですが、こうした機会に少しでも身の回りのことについて関心を抱くようになってもらえると嬉しく思います!
最後はみんなで集合写真を!
今回ご協力いただきました、白青さま、砥部焼観光センター炎の里さま、本当にありがとうございました!
本日作成した作品は約1ヶ月半後の10月半ばに完成予定とのこと。今から完成が楽しみですね!
デジタルだけでなく伝統工芸など古きよきものづくりにも触れる機会を!
テックプログレスでは、教室内だけの学びに留まらず子ども達の個性や好奇心を伸ばしてあげる機会をどんどん提供していきたいと思っています。コラボレーション頂ける企業様は是非ご連絡ください。


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学年、性別、性格問わず誰でも参加できるプログラムをご用意しています。
お子さんの興味や関心が引き出されて、好奇心に火がつくかもしれません。